1年前、「今年こそ家計を整える」と決めて家計簿を開いたところからスタートしました。ひとつひとつは月数百円〜数千円の小さな見直しばかりですが、12か月ぶんを並べてみたら思っていたより大きな数字になっていました。この記事では、わが家(夫婦+中3の息子+小3の娘)が1年で実際にやったこと、その金額、効果が大きかったもの・小さかったもの、そして浮いたお金をどうしたかまで、家計簿と請求書をもとにまとめます。
さき数字を並べてみるまで、自分でもここまでとは思っていませんでした。
1年分を並べてみた
まずは全部です。「月あたりいくら下がったか」を、見直す前の請求額と見直したあとの請求額の差で出し、12倍して年換算しました。食費だけは月ごとの波が大きいので、見直し前の3か月平均と見直し後の6か月平均を比べています。
| やったこと | 月あたり | 年換算 |
|---|---|---|
| スマホを大手から格安SIMへ(夫婦2回線) | -6,200円 | -74,400円 |
| まとめ買い+献立の固定化(食費) | -8,000円 | -96,000円 |
| ウォーターサーバーの解約 | -3,900円 | -46,800円 |
| 使っていないサブスク3つ解約 | -2,180円 | -26,160円 |
| 電力会社のプラン変更 | -1,200円 | -14,400円 |
| 日用品を月1回のまとめ買いに集約 | -1,100円 | -13,200円 |
| ATM・振込手数料をゼロに | -660円 | -7,920円 |
| エアコンの設定と待機電力の見直し | -700円 | -8,400円 |
| 給油をアプリ割引+カード払いに統一 | -500円 | -6,000円 |
| ふるさと納税の返礼品をお米に集中 | — | -12,000円相当 |
| 合計 | 約-24,400円 | 約-305,000円 |
1年で 約30万円 。ただし、この数字はそのまま「毎年30万円浮き続ける」という意味ではありません。解約や乗り換えは一度きりの効果なので、来年は同じ見直しをもう一度やることはできません。それでも、下がった水準がそのまま続くという点では、翌年以降もこの家計で暮らせるということになります。
もうひとつ正直に書いておくと、2026年は7〜9月使用分に政府の電気・ガス料金支援が入っています。8月使用分は電気が1kWhあたり4.5円、都市ガスが1m³あたり18.0円の値引きで、7月と9月はそれより小さい単価です(2026年8月時点)。夏の請求額が下がって見えた分には、この支援も混ざっています。自分の工夫の成果と切り分けるために、わが家では夏の3か月を電気代の比較から外しました。
年間集計をするときの注意
補助金・還付・一時金は「自分の節約」と分けて記録する
特売やまとめ買いの前倒しは、翌月の数字を押し下げるので2か月平均で見る


効果が大きかったもの
金額のインパクトが大きかったのは、はっきり分かれました。上位3つ(スマホ・食費・ウォーターサーバー)だけで年間約21万円 。全体の7割です。
いちばん大きかったのはスマホでした。夫婦2回線で月8,600円だった通信費が、格安SIMに移して月2,400円になりました。手続きは平日の夜に2時間ほど、MNP予約から回線切り替えまで自宅で完結しています。データ量は2人とも月20GBのプランで、動画を長時間見るのでなければ足りています。中3の息子には安い音声プランを別で持たせていますが、これは新規なので削減額には入れていません。
食費は月8万円台から7万円台前半に落ち着きました。特別なことはしていなくて、週1回のまとめ買いと、平日5日ぶんの献立を先に決めてから買い物に行くようにしただけです。買い足しのための「ちょっとスーパー」が週2〜3回から週1回に減ったのが効きました。食べ盛りの息子がいるので量は減らしていません。むしろ肉のグラム単価を気にするようになった分、しっかり食べています。
ウォーターサーバーは、便利だけれど月3,900円払い続ける理由が説明できなくなって解約しました。今は浄水ポットで足りています。
効果が大きいのは「毎月の請求書に載っているもの」。買い物の工夫より先に、請求書を並べるほうが早く進みます。
この1年でいちばん金額が動いたものについては、いちばん効いた節約はこれでしたで手順まで詳しく書いています。同じことをやってみたい方はそちらもどうぞ。


じわじわ効いたもの
金額は小さいのに、やってよかったと思っているのはこちらのグループです。
サブスクは、家計簿アプリでクレジットカードの明細を12か月ぶんさかのぼって、月額課金だけを書き出すところから始めました。出てきたのは、無料期間のまま解約し忘れていた動画サービス、写真のクラウド、そして誰も使っていない学習アプリの3つ。合わせて月2,180円です。金額としては小さいですが、「気づかないまま払い続けていた」ものが年間で26,160円 あったという事実のほうがこたえました。
日用品の買い方も変えました。以前は洗剤やティッシュを気づいたときに買っていたのですが、月末に1回まとめて買うようにしたら、月1,100円ほど下がりました。ドラッグストアに行く回数が減ると、ついでに買うお菓子も減ります。
手数料は、給与の振込口座と生活費の口座を同じ銀行にまとめて、コンビニATMの利用条件を満たすようにしただけです。月660円、年間7,920円。1回110円や220円は気にならない金額ですが、1年ぶんに直すと外食2回ぶんくらいにはなりました。
エアコンは、夏に設定温度を1℃上げて、そのかわりサーキュレーターを回すようにしました。フィルターの掃除は月1回。使っていない部屋のテレビと録画機の主電源を切ったのと合わせて、月700円ほどの差です。ここは正直、効果が読みにくいところでもあります。気温の違いで簡単に打ち消される幅なので、光熱費は「見直したから必ず下がる」と考えないほうが 家計簿を続けやすいです。
見直しの前後で請求額がどう動いたかは、節約のビフォーアフター記録にグラフと明細を残しています。数字の推移が気になる方はのぞいてみてくださいね。
浮いたお金をどうしたか
ここが1年やってみて、いちばん考えたところでした。浮かせただけで通帳に置いておくと、結局いつの間にか使ってしまうんです。実際、見直しを始めて2か月目の残高は、前の月とほとんど変わっていませんでした。
そこで、月々の削減額のうち 2万円を給料日の翌日に別口座へ自動で移す ようにしました。残りの4,000円ちょっとは、あえて自由に使えるお金として生活費の口座に残しています。全部を貯蓄に回すと、子どもが「行きたい」と言った日帰りのおでかけまで我慢することになって、続かないと思ったからです。
移したお金の行き先は、家族で話し合って3つに分けました。高校進学にかかるお金(制服・教材・通学定期)、年に一度の家族旅行、それと家電が壊れたときの予備費です。中3の息子がいるので、進学の出費は待ってくれません。この1年で貯まった約24万円のうち、大半は進学の準備に充てる予定です。
お金の使い道を家族で話したこと自体も、思っていた以上に効きました。小3の娘に「なんで牛乳の値段を見てるの」と聞かれたのをきっかけに、家計の話を隠さずするようになっています。子どもとお金の話をどう始めたかは、おうちのお金の教室にまとめました。
来年やること
1年やってみて、残っている宿題もはっきりしました。
- ガスの契約(都市ガスの自由化プランをまだ比較していない)
- ネット回線(マンションの共用設備の関係で、乗り換えの可否から確認が必要)
- 車の維持費(車検の見積もりを1社しか取っていない)
どれも、思い立った月にすぐ動けるものではありません。契約更新月や車検の時期に合わせないと、違約金や二重払いで削減額が消えてしまうからです。実際、電力の切り替えを検討したとき、更新月を外していたら手数料で3か月ぶんの削減額が飛ぶところでした。
そこで来年は、固定費の見直しを「思い出したときにやる」のをやめて、契約更新月をカレンダーに書き込んでから動くことにしました。何月に何を確認するかを一覧にしたものが固定費見直しカレンダーにあります。空欄に自分の家の更新月を書き込めるようにしてあるので、よかったら使ってください。
それと、来年は削減額の目標を立てないことにしました。今年のように大きく動く項目はもう残っていないので、目標を置くと達成できない前提の数字を追いかけることになります。かわりに「毎月1日に家計簿を締める」という行動だけを続けます。
まとめ|1年たつと小さい工夫も金額になる
この1年でわかったのは、大きく効くのは請求書に載っている固定費で、暮らしを変えるのは小さな習慣のほうだった、ということでした。スマホと食費で全体の6割近くが動きましたが、毎日の買い物のリズムが変わったのは、日用品のまとめ買いや家計簿を締める習慣のおかげです。
もし今日ひとつだけやるなら、クレジットカードの明細を12か月ぶんさかのぼって、毎月同じ金額が引かれているものに印をつけてみてください。所要時間は15分ほどです。わが家はそこから26,160円が出てきました。



家計簿を締める日が、ちょっと楽しみになりました。今月はどうだったかな、と思いながらレシートを広げています。
なお、記事内の料金プランや電気・ガスの支援内容は2026年8月時点のわが家の請求書と契約に基づくものです。条件は変わることがあるので、契約前に各社の公式サイトで最新の内容をご確認ください。








