節約のビフォーアフター|見直し前と後で、わが家の家計は何がどう変わった?

費目ごとの金額を書き込んだ手書きの家計簿ノート

「節約を頑張っている」と言いながら、実際に前と後でいくら変わったのかを見比べたことがありませんでした。そこで、家計簿を見直しはじめる前の1年と、ひと通り手をつけ終わったあとの1年を、費目ごとに並べてみました。この記事では、わが家(夫婦+中学3年の息子+小学3年の娘)の実際の金額で、下がった費目・下がらなかった費目・そして数字以外に変わったことを書いていきます。

さき

数字を並べてみたら、思っていたのと違う費目が効いていました。

目次

見直す前のわが家の家計

見直しを始める前、わが家の毎月の支出はだいたい次のような形でした。住居費と教育費、保険は今回の見直しの対象外なので金額は伏せますが、それ以外の「日々動く部分」だけで月およそ14万円台。とくに食費と通信費が重く、月によっては食費が9万円に届く月もありました。

当時の私は、家計簿はつけていたものの「つけて終わり」でした。レシートを月末にまとめて入力して、合計を見てため息をついて、翌月また同じことをする。何がいくらなのかは分かっているのに、どこから触ればいいのかが分からない状態です。

きっかけは、息子が中学に上がって食べる量が一気に増えたことでした。食費が自然に増えていくのに収入は変わらない。それなら他の場所を削るしかない、と腹をくくったのが始まりです。

まず1か月分の支出を費目ごとに書き出すところからで十分です。金額が見えないと、どこを触っていいか判断できません。

手をつけた順番

結果から言うと、手をつけた順番は「通信費 → 光熱費 → 食費」でした。この順番にしたのは、効果の大きさではなく「一度やれば終わるかどうか」で選んだからです。

通信費や電気・ガスの契約は、手続きが済んでしまえば翌月から自動的に下がります。逆に食費は、毎日の買い物と献立で積み上げていくものなので、気を抜けば元に戻る。疲れやすい順に後ろへ回したかったんです。実際、最初に食費から始めていたら、たぶん2か月でやめていたと思います。

固定費のほうを先に片づける考え方や、どの契約から見直すかの具体的な手順は固定費見直しガイドにまとめてあります。契約まわりを一度に整理したい方は、そちらから読んでみてください。

順番より大事なこと

同時に3つ手をつけないこと。1か月にひとつずつ進めたほうが、何が効いたのか後から分かります。

ペンを添えて重ねられた買い物のレシートの束

費目ごとのビフォーアフター

見直し前の12か月平均と、見直し後の12か月平均を並べたのが次の表です。金額はわが家の家計簿と請求書からそのまま拾いました。

費目見直し前(月平均)見直し後(月平均)
通信費(スマホ4台+自宅回線)24,800円11,600円−13,200円
食費(外食を除く)82,000円71,000円−11,000円
電気・ガス・水道22,300円19,400円−2,900円
日用品11,500円11,200円−300円
サブスク・レジャー8,600円8,600円±0円

合計すると、月およそ27,400円、年間にして33万円ほどの差になりました。ただしこの数字には注釈が必要で、食費の11,000円は物価が上がるなかでの数字です。同じ買い方を続けていたら、たぶん今頃9万円を超えていました。実感としては「減らした」というより「増えるのを止めて、そこから少し引いた」に近いです。

通信費

いちばん大きかったのはここです。夫と私の大手キャリア2回線がそれぞれ月8,000円台、息子の分が3,000円台、そこに自宅の光回線。この4つで24,800円でした。

やったのは、夫と私の回線を大容量プランから小容量の格安プランに移したことだけです。移す前に3か月分の利用データ量を確認したら、私は月2GB前後、夫でも6GBほどしか使っていませんでした。自宅にWi-Fiがあれば、家族4人でもそれくらいで収まる家庭は珍しくありません。2回線を移しただけで、通信費は月13,200円下がりました。

手続きは1回線あたり1時間もかからず、番号もそのまま引き継げました。面倒だと思って3年放置していたのが、今となっては一番もったいなかったところです。プランの内容や料金は各社で変わっていくので、乗り換えを検討するときはご自身の利用データ量を先に確認してから比べてみてくださいね。

食費

食費は、いちばん時間がかかった費目でした。最初の2か月はほとんど下がらず、3か月目からじわじわ効いてきた感覚です。

変えたのは大きく3つです。買い物を週2回に固定したこと、肉を特売日にまとめて買って小分け冷凍にしたこと、そして「何を作るか決めてから買う」のをやめて「安かったものから献立を決める」に切り替えたことです。逆に、業務用スーパーのはしごや、1円単位の価格比較はやめました。移動時間と疲労のわりに効果が小さかったからです。

食べ盛りの息子がいるので、量は減らしていません。月82,000円が71,000円になっても、食卓に出るおかずの品数は変わっていません。変えたのは買うタイミングと単価で、量ではないです。ここを削ると家族の機嫌も体調も崩れるので、わが家では触らないと決めています。

食費は「今月いくらだったか」より「先月と比べてどうか」で見るほうが続きます。

光熱費

光熱費は、正直いちばん期待外れだった費目です。電気とガスの契約をまとめ、待機電力を減らし、エアコンのフィルターを月1回掃除するようにして、下がったのは月平均2,900円でした。

しかもこの数字は年平均で、冬場は前年より高い月さえありました。エネルギー価格そのものが動く費目なので、自分の努力と請求額が素直に連動しません。それでもフィルター掃除は電気代以外にも効いていて、部屋の空気が明らかに変わったので今も続けています。

光熱費は暑さ・寒さを我慢して下げにいかないでください。数千円のために体調を崩すと、かえって高くつきます。

変わらなかった費目もある

日用品とサブスク・レジャー費は、ほとんど動きませんでした。

日用品は、詰め替えやまとめ買いを試したものの、月300円しか変わりませんでした。4人家族だとトイレットペーパーも洗剤も減る量が決まっているので、単価を数十円削っても総額はそう動かないんです。ここに時間を使うのはやめました。

サブスクは、一度全部書き出して2つ解約したのですが、代わりに娘の動画配信サービスを追加したので相殺されて同額です。レジャー費も削っていません。月に一度の外食と、たまの日帰りのおでかけは、家族が楽しみにしている部分なので、ここを削ると節約そのものが嫌なものになってしまいます。

削らないと決めた費目を先に決めておくと、他のところに集中できます。全部を薄く削るより、効く2つを深く削って残りは触らないほうが、わが家では続きました。

マグカップが置かれた朝のキッチンの静かな一角

数字より変わったこと

金額の話をここまでしてきましたが、1年やってみていちばん大きかったのは月27,400円ではありませんでした。

変わったのは、スーパーのレジで金額を見るのが怖くなくなったことです。以前は月末に家計簿の合計を見るのが憂うつで、レシートを見ないまま財布に突っ込むこともありました。今は、だいたいいくらになるか買い物カゴの時点で分かるようになったので、レシートを見ても驚きません。予想と実際が近いだけで、こんなに気が楽になるものかと思いました。

もうひとつは、家族に説明できるようになったことです。「今月きついから」ではなく「通信費がこれだけ下がったから、ここは使っていいよ」と言えるようになりました。息子が部活の遠征費を言い出しにくそうにしていたのが、普通に言ってくるようになったのはこの頃からです。

ただ、途中で完全に嫌になった時期もあります。半年目あたり、レシート入力が3週間分たまって、そのまま2か月家計簿を放り出しました。同じように行き詰まった経験のある方は節約疲れの記事も読んでみてください。やめてしまう前に緩める方法を書いています。

記録をまとめて見る

この記事は1年分をひとまとめにした要約なので、月ごとの細かい経緯までは書ききれていません。実際には、下がった月もあれば前年より増えた月もありました。

食費が思うように下がらなかった月に何を変えたか、通信の乗り換えで実際にどんな手続きをしたか、光熱費が上がった冬に何をやめたか——そうした月単位の記録は節約生活の記録まとめに時系列で並べてあります。同じ費目で行き詰まっている方は、その月の記事だけ拾って読んでもらうほうが役に立つと思います。

まとめ|下がった額より、続けられる形になったか

1年かけて見直した結果は、月27,400円・年間33万円ほどの差でした。内訳は通信費が半分、食費が4割、光熱費が1割。手をつけた順番は「一度やれば終わるもの」からで、いちばん疲れる食費は最後に回しました。日用品とレジャー費は最初から触らないと決めています。

もし今から始めるなら、私はまた通信費からやります。1時間の手続きで月1万円以上動く費目は、家計のなかでもそう多くありません。そこで浮いた分を先に確保しておくと、食費という一番しんどいところに落ち着いて取り組めます。

なお、料金プランや各社のサービス内容は変わっていきますので、乗り換えを検討するときは最新の条件を公式サイトでご確認ください。

さき

一番うれしかったのは、家計簿を開くのが憂うつでなくなったことでした。

どの費目から見直すのが効率的ですか?

手続き一度で翌月から自動的に下がる費目、つまり通信・電気ガスなどの契約まわりからです。毎日の努力が必要な食費より先に片づけるほうが、途中でやめずに済みます。

節約の効果はどのくらいで出ますか?

契約系は翌月の請求から反映されます。食費のように日々の買い方を変える費目は、わが家では3か月目から数字に出てきました。1か月で判断せず、3か月分を並べて比べてみてください。

家計簿が続きません。どうすればいいですか?

全費目を記録するのをやめて、見直したい1〜2費目だけに絞ると負担が減ります。わが家も一度2か月放り出しましたが、食費と通信費だけに絞って再開しました。

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