わが家の節約記録まとめ|実例で見る家計の変え方

手書きで書き込まれた使い込んだ家計簿ノート

このページは、わが家(夫・中学3年生の息子・小学3年生の娘・私の4人家族)の家計簿を実額で公開してきた記録の入口です。月ごとの支出、食費をどう減らしたか、1年でどれくらい変わったか、そしてうまくいかなかった節約まで、テーマ別の記事をまとめて案内します。数字の見方と、読んだあとに何から始めればいいかも最後に整理しました。

さき

今日は、これまでの記録をぜんぶ並べて棚卸ししてみます。

目次

数字をそのまま公開している理由

節約の記事を読んでいて、いちばん知りたいのに書いていないことがあります。それは「で、いくらだったの?」という一点です。「食費を見直しました」「電気代が下がりました」と書かれていても、元がいくらで、いまいくらなのかが分からないと、自分の家と比べようがありません。

だからわが家では、レシートを取っておいて家計簿につけた金額を、丸めずにそのまま出しています。きれいな数字だけを選んで並べると、読む人の役に立たないからです。食費が予算をはみ出した月も、勢いで買って結局使わなかったものも、同じ粒度で書いています。

もうひとつ理由があります。家計は「平均」ではなく「他人の実額」と比べたほうが動きやすいからです。総務省の家計調査のような統計は全体像をつかむのに向いていますが、世帯人数も住む地域も食べる量もならされた数字なので、自分の家に引き寄せて考えにくい。それよりも「中学生の男の子がいる4人家族で、食費はこの金額」という具体のほうが、多い・少ないの判断がつきます。

ただし、わが家の数字はあくまでわが家の条件で出たものです。持ち家か賃貸か、車を持っているか、子どもが何を習っているかで前提はまるで変わります。そこは差し引いて読んでくださいね。

月ごとの家計を公開する

毎月の締めで、費目ごとの実額と、その月に何があったかをセットで残しています。金額だけを並べても「なぜその月だけ高いのか」が分からないので、学用品をまとめて買った、来客が続いた、といった事情も一緒に書くようにしました。

記録をつけ始めて意外だったのは、支出が跳ねるのは食費や日用品ではなく、年に数回しか発生しない「イベント費」だったことです。制服の買い替え、部活の遠征費、帰省の交通費。月単位の家計簿だけを見ていると突発的な赤字に見えますが、1年通して並べると毎年ほぼ同じ時期に同じ支出が来ています。ここに気づいてから、年間で発生するものは12で割って毎月積み立てる形に変えました。

月ごとの内訳と、その月に反省したことはわが家の家計簿公開(月別の実額)にまとめています。最初の1本から順に読むと、金額が動いていく流れが追えます。

月の家計簿は「金額」と「その月の出来事」を必ずセットで残すと、翌年の予算が立てやすくなります。

食費の金額を書き込んだスーパーの長いレシート

食費をどう減らしたかの記録

わが家でいちばん手をつけがいがあったのが食費でした。息子が中学生になって食べる量が一気に増え、以前と同じ買い方をしていたら月7万円台が当たり前になっていた時期があります。ここを削るのに、安いものだけを買うやり方は選びませんでした。育ち盛りの食事を減らす方向の節約は、結局どこかで反動が来ます。

やったのは買い物の回数と道筋を変えることです。まとめ買いを週1回に固定し、買う前に冷蔵庫を写真に撮る。肉は特売のときにまとめて買って小分け冷凍する。この2つだけで、月の食費が7万2,000円台から6万1,000円前後に落ち着きました。献立を毎日決めるのではなく、買ったものから作る順番に変えたのが効いています。

逆に、続かなかったこともあります。1食あたりの単価を計算するのは3週間でやめました。効果はあるのですが、平日の夜にやる作業としては重すぎました。

買い物の実際のレシートと、1週間分の献立の回し方は食費を減らした記録(買い方と献立の実例)に書いています。

買い物の回数を減らす方法は、我慢の量が増えないので続きやすいです。

1食ごとの単価計算は効果は出ますが、手間が大きく平日には向きません。

1年でどれくらい変わったか

12か月分の記録がそろったところで、前年の同じ月と費目ごとに並べてみました。ひと月だけを見ると誤差に見える差でも、12か月分を足すとはっきりした金額になります。

費目見直し前(月平均)見直し後(月平均)差額
食費約72,000円約61,000円-11,000円
通信費(スマホ4回線)約16,000円約7,800円-8,200円
電気代約14,500円約11,800円-2,700円
サブスク約3,600円約1,800円-1,800円
日用品約9,000円約8,200円-800円

合計すると月あたり2万4,500円、1年で約29万円の差になりました。ただし電気代は季節と気温でぶれが大きく、猛暑や厳冬の年は同じ使い方でも上振れします。この差額をそのまま来年も見込める、とは考えていません。

数字の内訳として大きかったのは、毎日の努力ではなく通信費のような一度きりの手続きでした。それでも食費が最大の削減額になっているのは、金額の母数が大きいからです。削減額は「率」ではなく「元の金額の大きさ」で決まる、というのがこの1年でいちばん腑に落ちたことでした。

月ごとの推移と、どの時期に何を変えたかの順番は1年間の節約記録(12か月の推移)で追えるようにしています。

何も入っていない編み目のショッピングバスケット

うまくいかなかったことも残しておく

成功した分だけ、やめた節約もあります。手書き家計簿を費目ごとに細かく分けて記入する方式は2か月でつぶれました。書く項目が多すぎて、レシートがたまったまま週末を迎える日が続いたからです。いまは費目を6つに減らして、それ以上は分けていません。

安いからと大容量の日用品をまとめ買いして、置き場所に困ったこともあります。詰め替え用の洗剤を6個買ったものの、洗面所の棚に入りきらず、廊下の収納を占領しました。使い切るまで1年近くかかっています。金額としては数百円の得でも、暮らしの快適さでは損をしました。

やめてよかった節約

・費目を10以上に分けた家計簿(記入が続かない)

・1食あたりの単価計算(平日に回らない)

・収納量を超える日用品のまとめ買い(快適さを削る)

失敗の記録は続かなかった節約・失敗した節約の記録にまとめました。うまくいった話より、こちらのほうが自分の家に当てはめやすいかもしれません。

買わない期間をつくってみた記録

金額を追うのとは別に、期間を区切って「食料と消耗品以外は買わない」と決めた月があります。1か月やってみて、削れた金額よりも、自分が何にお金を使いたくなるのかが見えたのが収穫でした。

わが家の場合、買いたくなるタイミングは決まっていました。夕方に疲れているとき、スマホでセールの通知を見たとき、この2つです。買い物のきっかけは「必要」ではなく「時間帯」だったと分かってから、夕方はアプリの通知を切るようにしました。ルールで我慢するより、こちらのほうが楽です。

もっとも、1か月まったく買わないやり方をずっと続ける必要はありません。子どもの部活の道具のように、買わないことで困るものもあります。あくまで自分の消費のクセを見つけるための一時的な実験として区切るのがちょうどいい距離感でした。

実際の1か月の記録と、終わったあとに戻った支出は1か月「買わない」を試した記録に書いています。

年代や家族構成で事情は変わる

節約ブログを探している人の検索を見ていると、「50代 主婦」「一人暮らし」のように、自分と近い立場の記録を探している人がとても多いことが分かります。これはもっともな話で、家計の悩みどころは年代でまるで違うからです。

わが家のように子どもが中学生・小学生の時期は、食費と教育費が同時に膨らみます。一方で50代なら子どもの独立で食費が下がる代わりに、住まいの修繕や親の世帯との行き来といった支出が出てきます。一人暮らしなら固定費の比重が圧倒的に大きく、食費を1万円削るより通信費と住居費を見直したほうが早い。同じ「節約」でも、手をつける順番が違います

だから、わが家の記録をそのままなぞる必要はありません。読むときは金額そのものより、「この家では何が支出の柱だったか」を見て、自分の家の柱と入れ替えて考えるほうが役に立ちます。

他の家庭の事情や年代別の考え方は主婦の節約実例(年代・家族構成別)で扱っています。

読んだあとに何から始めるか

記録を全部読む必要はありません。今日ひとつだけやるなら、直近1か月の通帳とクレジットカードの明細を開いて、毎月同じ金額が引き落とされているものに印をつけてください。それが固定費です。

順番としては、次の流れがいちばん息切れしにくいと思います。

STEP
手順1 固定費を書き出す

通帳とカード明細から、毎月定額で引かれているものだけを紙に書き出します。金額の大小は気にせず、まず全部並べます。

STEP
手順2 使っていないものを止める

書き出したなかから、この3か月で一度も使っていないサブスクや会費を止めます。ここは判断が早くつき、翌月からそのまま効きます。

STEP
手順3 通信費を確認する

スマホの契約プランと、実際に使っているデータ量を照らします。プランが実態に合っていないケースは多く、金額の下げ幅も大きい部分です。

STEP
手順4 記録をつけ始める

ここまでやってから家計簿に入ります。先に固定費を整えておくと、日々の記録で追う金額が減って続きます。

料金プランや制度の内容は各社が随時変えています。乗り換えを検討するときは、契約前に各社の公式サイトで最新の条件を確認してください。

この順番と、それぞれの具体的なやり方は節約の始め方ガイド(手順のまとめ)で詳しく説明しています。まずはここから試してみるといいですよ。

まとめ|他の家の数字は自分の家の物差しになる

わが家の1年間の記録を並べ直して見えたのは、大きく下がったのは通信費のような一度きりの手続きで、金額として効いたのは母数の大きい食費だった、ということでした。毎日の細かい我慢は、思っていたほど数字に出ていません。

他の家庭の家計簿を見る意味は、真似をするためではなく、自分の家のどこが重いのかを測るためだと思っています。食費6万1,000円という数字は、わが家では改善の結果ですが、別の家では出しすぎかもしれないし、少なすぎるかもしれません。物差しとして使ってもらえたら十分です。

気になるテーマの記録から読んでみてください。無理のない範囲で、ひとつだけ持ち帰ってもらえたらうれしいです。

さき

失敗の記録がいちばん読まれているのは、正直ちょっと複雑です。

家計簿は毎日つけないと意味がありませんか?

毎日でなくても記録は成立します。わが家はレシートを箱にためて週1回まとめて入力しています。大事なのは頻度より、費目を増やしすぎずに1年続けることです。月ごとの比較ができれば十分に判断材料になります。

節約は何から手をつけるのが効率的ですか?

固定費からです。サブスクや通信費は一度手続きすれば翌月から自動的に下がり、生活の我慢が増えません。食費のように毎日の判断が必要なものは、固定費を整えたあとに取りかかるほうが続きます。

食費を減らすと家族の食事が貧しくなりませんか?

買う量を減らすのではなく、買い方を変える方向なら両立できます。わが家は買い物の回数をまとめ、特売の肉を小分け冷凍する形にしました。育ち盛りの子どもがいる家庭で、食べる量を削る方向の節約はおすすめしません。

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