編集長の「のどか」です。毎年秋になると、食卓に並ぶサンマやきのこ、さつまいもの値段に「今年も上がったな」と感じる方は多いと思います。感覚だけで終わらせず、実際にどれくらい上がっているのかを、わが家に残していたレシートをもとに数字で振り返ってみました。
なぜ「5年分のレシート」で秋の味覚を振り返るのか|記録の狙いと前提
私は家計簿をつける際、レシートを月ごとに封筒へまとめて保管する習慣があります。今回はその中から、秋(9月〜10月)に購入したサンマ・しめじ・まいたけ・さつまいも・栗のレシートを2021年から2025年までの5年分抜き出し、価格の推移をまとめました。
先にお伝えしておきたい前提が2つあります。
- これは統計データではなく、わが家一世帯の購入記録です。購入先は首都圏近郊のスーパー1店舗(同じ系列の店舗)を基本としていますが、年によっては特売や産地違いの商品を購入している回もあり、単純比較しきれない部分も含みます。
- 今後の価格を予測するものではありません。あくまで「過去5年間、わが家ではこう推移した」という実績記録として読んでいただければと思います。
それでは品目ごとに見ていきます。
秋の味覚の代表格・サンマ、5年でこう変わった|1尾あたりの価格をレシートで比較
まずはサンマです。わが家では毎年9月中旬から下旬にかけて、塩焼き用に1〜2尾を数回に分けて購入しています。レシートに残っていた1尾あたりの単価(税込)は次のとおりでした。
| 購入年 | 購入時期 | 1尾あたり価格 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2021年 | 9月下旬 | 258円 | 不漁が報じられていた年。サイズはやや小ぶり |
| 2022年 | 9月中旬 | 198円 | この5年間では最も安かった回 |
| 2023年 | 9月下旬 | 268円 | 初売りの高値が話題になっていた時期 |
| 2024年 | 10月上旬 | 328円 | この5年間で最も高かった回。1尾での購入は控えめに |
| 2025年 | 9月中旬 | 228円 | 水揚げがやや持ち直したとの報道があった年 |
2022年の198円を底に、2024年には328円まで上がり、2025年は228円まで戻すという動きでした。単純に2021年と2025年を比べると差額は30円ですが、途中の2024年には5年間で最も高い値段がついており、「毎年少しずつ上がっている」というよりは「不漁の年に大きく跳ね上がり、水揚げが戻ると落ち着く」という波のある値動きだったというのが、レシートを見返しての実感です。
きのこ・さつまいも・栗、食卓の定番も記録してみた|品目別の値動きメモ
サンマほど大きく報道されることは少ないですが、きのこ類や秋のホクホク食材も、レシートを並べてみると着実に値上がりしていました。
きのこ類(しめじ・まいたけ)の価格メモ
| 購入年 | しめじ(1パック約100g) | まいたけ(1パック約100g) |
|---|---|---|
| 2021年 | 98円 | 108円 |
| 2022年 | 108円 | 118円 |
| 2023年 | 118円 | 128円 |
| 2024年 | 128円 | 138円 |
| 2025年 | 128円 | 148円 |
しめじは98円から128円へ、まいたけは108円から148円へ。5年間でしめじは約31%、まいたけは約37%の上昇でした。サンマのような大きな乱高下はなく、毎年少しずつ上がり続けている点が特徴的です。
さつまいも・栗など「秋のホクホク」の価格メモ
| 購入年 | さつまいも(1kg目安) | むき栗(100g目安) |
|---|---|---|
| 2021年 | 298円 | 258円 |
| 2022年 | 328円 | 278円 |
| 2023年 | 348円 | 298円 |
| 2024年 | 378円 | 318円 |
| 2025年 | 398円 | 328円 |
さつまいもは298円から398円へ、5年間で約34%の上昇です。栗も258円から328円へと着実に値上がりしており、こちらも毎年一定の幅で上がり続けている品目でした。
レシートから見えた3つの気づき|値上がりの傾向と、実感とのズレ
5年分を並べて見返してみて、次の3点に気づきました。
1. 「毎年少しずつ」の品目と「ある年に急に」の品目がある
きのこ類やさつまいも・栗は、毎年数十円単位でじわじわと値上がりしていました。一方でサンマは2022年から2024年にかけて1尾あたり130円も上がったかと思えば、2025年には100円下がるなど、年による振れ幅が大きい品目でした。同じ「秋の味覚」でも値動きのパターンが全く違うというのは、実際にレシートを並べてみないと分かりにくい部分だと感じました。
2. 一番高かった年が、必ずしも「今年」とは限らない
感覚的には「今年が一番高い」と思いがちですが、わが家のサンマの記録では最も高かったのは2024年で、2025年はむしろ値下がりしていました。値上がりのニュースを見た年の記憶が強く残りやすいだけで、実際の推移は数字で確認しないと分からないと感じた点です。
3. じわじわ上がる品目のほうが、体感しにくい
サンマの100円単位の変動は買い物のたびに気づきますが、しめじやまいたけの10円刻みの値上がりは、レシートを見返すまで意識していませんでした。5年間の合計では3割以上上がっていても、1回の買い物では気づきにくいというのが正直な実感です。
これらはあくまでわが家の5年分の記録から見えた傾向であり、今後もこの通りに動くとは限りません。ここでは数字にもとづく振り返りにとどめます。
家計目線でできる工夫|記録を続けるコツと秋の味覚の買い方メモ
レシートを見返して分かったのは、記録すること自体に大きな手間はかからないということです。私が続けている範囲でのやり方を紹介します。
- レシートは品目ごとの封筒やクリアファイルに分けて保管する。家計簿アプリに数字だけ入力すると、後から「どのサイズだったか」「特売だったか」までは追いにくくなるため、現物か写真を残しておくと比較しやすくなります。
- 「同じ時期・同じ店」で揃えて比べる。購入時期や店舗が変わると単純比較できなくなるため、できるだけ条件を揃えて記録するのがコツです。揃えられない年があっても、備考として残しておけば後から見返す際に役立ちます。
- 初物より、旬が進んでからの購入を選ぶ。サンマもさつまいもも、出始めの時期は価格が高めにつく傾向があります。わが家では特に急ぎでなければ、旬が進んで価格が落ち着いてから買うようにしています。
- 特売のタイミングでまとめ買いし、冷凍・保存を活用する。サンマは下処理して冷凍、きのこ類も小分けにして冷凍しておくと、価格が高い時期を避けて食べられます。
ここまでやらなくても、家計は十分に回ります。レシートを毎回きっちり分類する必要はなく、気になる品目だけ月に1回まとめて写真を撮っておく程度でも、1年後・5年後に振り返る材料としては十分です。無理に続けようとせず、できる範囲で構いません。
まとめ|5年分のレシートが教えてくれたこと
わが家の5年分のレシートを振り返ると、サンマは年によって大きく上下しながらも高値の年が増え、きのこ類やさつまいも・栗は毎年じわじわと値上がりしているという傾向が見えました。これはあくまで首都圏近郊の一世帯・一店舗での購入記録であり、地域や店舗、購入時期によって数字は変わります。また、この記録は過去の実績であって、今後の価格を保証するものでも予測するものでもありません。
大切なのは「今年も上がった気がする」で終わらせず、手元のレシートを見返してみることだと感じています。皆さんのご家庭でも、レシートを数枚残しておくだけで、来年・再来年に振り返る材料になるはずです。
