二人暮らしの食費|月5万円は多すぎ?平均と下げ方

食費を書き出した家計簿とレシート、電卓

二人暮らしの食費が月5万円。この数字を見て「使いすぎかも」と不安になる方はとても多いです。結論から言うと、外食や飲み物を含めた合計であれば5万円台はごく普通の水準で、慌てて削る必要はありません。この記事では、二人暮らしの食費の相場観と、5万円が多いか少ないかを判断する見方、そして二人だからこそ効く下げ方を順番に見ていきます。

さき

まずは「うちは多すぎるのか問題」に決着をつけましょう。

目次

二人暮らしの食費はどれくらいが普通?

総務省の家計調査(2025年平均)によると、二人以上の世帯の消費支出は1か月あたり31万4千円ほどでした。このうち食料費は家計の中でいちばん大きな費目で、二人世帯だと月6〜7万円台という数字がよく紹介されます。ただ、この統計の食料費には外食・お酒・お菓子・ペットボトル飲料まですべて含まれています。自炊分の買い物だけを家計簿でつけている人の感覚とは、そもそも数え方が違うのです。

実際の暮らしに近い肌感覚でいうと、外食を含めた合計で月4万〜6万円台、スーパーでの買い物だけなら月3万〜4万円台に収まる家庭が多いところです。平均と比べて一喜一憂するより、自分の家がどの数え方をしているかを揃えるほうが先です。先月のレシートを、スーパー・外食・コンビニ・お酒の4つに分けるだけで、多いか少ないかの答えはだいたい出ます。

食費の考え方そのものを一から整理したい方は、食費節約の基本ガイドもあわせて読んでみてくださいね。

月5万円は多すぎ?

二人で月5万円は、1日あたり約1,667円、ひとり1食あたり約278円です。この単価を見ると、多すぎるどころか、むしろよく抑えているほうだと分かります。物価が上がった今、卵1パック300円前後、豚こま100gで150円前後という値段を前提にすると、二人分の三食を毎日きちんと用意して月5万円なら平均的か、やや節約寄りです。

二人暮らしの食費は「総額」ではなく「1食あたりいくらか」で判断すると、削るべきか続けるべきかが一発で分かります。

逆に、同じ5万円でも週2回の外食で1万5千円を使っていて、残り3万5千円で自炊しているなら、内訳の意味はまったく変わります。金額だけでは判断できません。

外食と中食の比率でまるで変わる

二人暮らしの食費でいちばん振れ幅が大きいのが、外食とお惣菜(中食)の比率です。同じ月5万円でも、こんなふうに中身が違ってきます。

タイプスーパー等外食・惣菜合計
自炊中心42,000円8,000円50,000円
半々32,000円18,000円50,000円
外食多め22,000円28,000円50,000円

下げしろが大きいのは、当然ながら外食多めのタイプです。ここを削れば数字はすぐ動きます。でも、二人の楽しみとして外食があるなら、そこは無理に消さなくていい部分です。私だったら、外食の回数を減らすのではなく、平日のランチや飲み物といった「なんとなく買っているもの」から手をつけます。

外食は満足度が高いので、金額のわりに家計の不満が出にくい支出です。

コンビニでの飲み物やお菓子は、記憶に残らないのに月5,000円前後になりやすい支出です。

二人分は一人分より効率がいい

一人暮らしの食費が月3万円だったからといって、二人になったら6万円かかるわけではありません。実際は1.5〜1.8倍程度に収まります。理由ははっきりしていて、調味料・油・米・だしといった「使い切るまで時間がかかるもの」が、一人分でも二人分でもほぼ同じ量しか減らないからです。カレーを作るときのルウ1箱も、玉ねぎ1個も、二人で分けたほうが無駄になりません。

一人暮らしのときに、キャベツを半分腐らせた経験がある方は多いと思います。二人ならその心配がぐっと減ります。つまり二人暮らしは、ひとり当たりの食費でいえばいちばん有利な人数なのです。ここで3万円台を狙おうと極端に切り詰めるより、食べたいものをきちんと食べながら4万円台前半で安定させたほうが、結果的に長く続きます。

ちなみに人数が増えると単価の効率はさらに上がりますが、食べる量そのものが増えるので総額は当然伸びます。子どもが増えたときの目安は3人家族の食費の記事にまとめています。

小分けにして冷凍用に包んだ豚こま肉

まとめ買いの単位を二人向けに変える

二人暮らしで食費が膨らむいちばんの原因は、買いすぎでも贅沢でもなく、買う単位が家族向けのままになっていることです。特売の大袋を買って、半分を捨ててしまえば、単価が安くても意味がありません。二人向けにやるべきなのは「量を減らす」ことではなく「買った直後に分ける」ことです。

STEP
買った日に肉を小分けする

豚こま500gなら150gずつ3パックに分け、ラップで平たく包んで冷凍します。平たくすると解凍が早く、帰宅後すぐ使えます。

STEP
野菜は用途を決めてから冷蔵庫へ

キャベツ1玉なら「半分は炒め物、4分の1は塩もみ、残りは味噌汁」と決めて、決めた分だけ先に切っておきます。

STEP
使い切る日を決めておく

週の後半に何を食べるかまで決めておくと、金曜日の「何もない」で買い足す回数が減ります。

わが家は今は4人家族ですが、この小分けの習慣は二人だった頃に身についたものです。買った当日の10分で、その週の献立がほとんど決まってしまいます。まとめ買いの具体的な回し方は1週間の献立記事も参考にしてみてください。

どちらが買い物をするかを決めておく

二人暮らし特有の落とし穴が、二人ともが買い物をしてしまうことです。どちらも良かれと思って牛乳を買い、豆腐が3丁たまる。ここで生まれる支出は、意識してもなかなか減りません。買い物担当を決めるだけで、月2,000〜3,000円が浮く家庭は珍しくありません。

おすすめは、担当を固定するのではなく「メインの買い出しは週末に二人のうち片方が行く、平日の買い足しはもう片方が担当する」という分け方です。買う人が分かれていても、買う場面が分かれていれば重複は起きません。冷蔵庫の中身を共有メモアプリに書いておくと、平日担当も迷いません。

牛乳・卵・豆腐・パンのように、切らすと困るけれど重複しやすい4品だけメモで共有しておくと効きます。

もう一つ大事なのが、財布を分けている場合の数え方です。それぞれが自分のカードで食材を買っていると、月末まで合計が分かりません。ひと月だけでいいので、二人分のレシートを同じ場所にためてみてください。だいたいの家庭で「思っていたより外で使っている」ことが見えてきます。

卵とほうれん草をのせた簡単なうどん

共働きで自炊の時間がないとき

帰宅が20時を過ぎる日に、一から料理をしましょうとは言いません。共働きの二人暮らしでは、自炊率を上げることより、「疲れた日に何を食べるか」を先に決めておくことが効きます。決めていないから、駅前で外食するかコンビニに寄るかになるのです。

わが家で今も続いているのは、冷凍うどんと乾麺のパスタ、卵、冷凍のカット野菜を切らさないことです。この4つがあれば、10分で1食になります。うどんに卵と冷凍ほうれん草を落とせば、二人分で200円ほど。同じ日に外食すれば2,000円前後ですから、月に4回置き換えるだけで7,000円前後の差になります。

ここまでやらなくていいこと

毎日の作り置き、全食完全自炊、休日をまるごと下ごしらえに使うこと。これらは共働きだと続きません。週末に肉を小分けして冷凍するところまでで十分です。

お惣菜を買うこと自体も、悪い選択ではありません。主菜だけ買って、汁物とごはんを家で用意すれば、外食の半分以下で済みます。全部かゼロかで考えないほうがラクですよ。

食費より先に下がる費目もある

食費を月5万円から4万円に下げるのは、毎日の努力が必要でそれなりに大変です。一方で、通信費や電気のプランは一度見直せば、翌月から自動的に下がって、その後は何もしなくても続きます。二人暮らしなら、スマホ2回線・電気・ガス・使っていないサブスクを合わせて、月5,000円以上の削減になることも多い部分です。

順番としては、先に固定費を見直してから食費に取りかかるほうが、気持ちの上でもラクです。食費を必死に削っている横で、使っていない動画配信サービスに毎月1,000円払っているのはもったいないですから。固定費の見直し手順は固定費見直しガイドにまとめてあります。料金プランや制度の内容は変わることがあるので、契約前には各社の公式サイトで最新の条件を確認してください(2026年8月現在)。

まとめ|二人なら5万円台でも整え方はある

二人暮らしの食費が月5万円なら、それは使いすぎではありません。まずは先月のレシートを、スーパー・外食・コンビニの3つに仕分けてみてください。どこに下げしろがあるかが分かってから動けば、食べたいものを我慢せずに数千円は動かせます。買い物担当を決める、買った日に肉を小分けする、疲れた日の一皿を決めておく。この3つだけでも、来月の数字は変わります。

さき

二人の頃に覚えた小分けの習慣が、子どもが二人に増えた今もいちばん役に立っています。

二人暮らしで食費を月3万円にするのは可能ですか?

外食をほぼなくし、まとめ買いと作り置きを徹底すれば届く水準です。ただし続けるのは簡単ではありません。まずは4万円台前半を目標にして、無理なく回るようになってから下げるほうが失敗しにくいです。健康を削る切り詰め方はしないでくださいね。

1週間あたりの買い物予算はいくらが目安ですか?

月5万円のうち外食に1万円を使う場合、スーパーでの買い物は週1万円弱が目安です。予算は月ではなく週で区切ったほうが軌道修正しやすく、使いすぎた週の翌週で調整できます。

米や調味料も食費に入れるべきですか?

入れて構いませんが、毎月買うわけではないので月ごとの数字がぶれます。米や油、調味料は別枠にして、生鮮食品と日々の買い物だけを食費として管理すると、増減の理由が分かりやすくなります。

目次