忙しい週の時短1週間献立|3工程で終わる夕飯と惣菜の使い方【今週の節約献立・第10回】

一週間分の夕飯を書き出した手書きの献立ノート

仕事も学校行事も重なって、夕方に台所に立てる時間が20分もない——そういう週は年に何度もあります。この記事では、そんな週にわが家が実際に回した月曜から日曜までの献立を公開します。使ったのは3工程で終わる主菜と、惣菜・冷凍食品。1週間の食費は合計12,400円でした。シリーズ最終回として、献立が組めない週の考え方までまとめます。

さき

今回は「ちゃんと作れない週」の話です。

目次

時間がない週は献立を減らしていい

忙しい週にいちばんやってはいけないのは、普段どおりの献立を組むことです。月曜に「主菜1つ+副菜2つ」で7日分を組んでも、水曜には崩れます。崩れると、その日の夕方に何も決まっていない状態でスーパーに行くことになり、そこで惣菜を必要以上に買います。わが家が食費を崩すのは、たいていこのパターンでした。

だから忙しいと分かっている週は、最初から献立の中身を減らします。副菜は2つから1つに。主菜は工程が多いものを外す。そして7日のうち2日は「作らない日」として先に決めておく。減らすことを最初に決めておけば、崩れたのではなく予定どおりになります。

第1回で書いた「主菜5つから組む」という型は、平常運転の週のものです。忙しい週は主菜3つで十分回ります。同じ味が2回出てきても、家族は思ったほど気にしません。中3の息子に「先週も生姜焼きだったよね」と言われたことは、正直に言って一度もありません。

忙しい週は、献立を守るのではなく、守れる量まで先に減らす。

千切りキャベツを添えた豚こまの生姜焼きの皿

月曜から日曜までの献立

実際の1週間です。日曜にまとめ買いを1回、木曜に買い足しを1回。惣菜と冷凍食品は別枠で計算しています。

曜日主菜そのほか
豚こまの生姜焼き千切りキャベツ/豆腐とわかめの味噌汁
鶏もも肉の照り焼きミニトマト/卵スープ
カレー(2日分を一度に)ヨーグルト
カレーうどん冷凍コロッケ
冷凍餃子もやしのナムル/中華スープ
惣菜(刺身・唐揚げ)ごはん/味噌汁
残り野菜の豚しゃぶ鍋うどんで〆

内訳は、日曜のまとめ買いが8,400円、木曜の買い足しが1,300円、惣菜と冷凍食品が2,700円。合計12,400円でした。前回の秋冬の週(11,900円)より500円高くなっていますが、この500円で夕方の1時間を買ったと考えています。差額が1,000円を超えないうちは、忙しい週の必要経費として割り切っています。

3工程で終わるものだけにする

この週の主菜は、すべて「切る・焼く・味をつける」の3工程で終わるものだけにしました。生姜焼きは豚こまを買っているので切る工程すらありません。照り焼きは鶏もも肉を一口大に切って焼き、しょうゆ・みりん・砂糖を各大さじ1ずつ入れて煮からめるだけ。どちらも火をつけてから10分以内に終わります。

逆に、この週に外したのは、下ゆでが要るもの、揚げるもの、味を含ませる時間が必要なものです。筑前煮もハンバーグも、おいしいけれど工程が5つ以上あります。おいしさで選ぶのではなく、工程の数で選ぶ。これが忙しい週の唯一の基準です。

3工程で終わるおかずをもう少し知りたい方は、節約簡単レシピのほうにも普段作っているものをまとめています。合わせて見てみてくださいね。

買い物に行かない日をつくる

忙しい週ほど、買い物の回数が食費を左右します。スーパーに1回行くと、移動と会計で最低30分。そのうえ疲れた状態で行くので、予定になかったものを買います。わが家の場合、疲れた日の買い物は平均で700〜900円ほど余分にかかるのがレシートから分かっています。

そこでこの週は、火曜・水曜・金曜・土曜を「買い物に行かない日」と先に決めました。行かないと決めた日は、冷蔵庫にあるもので組める献立を先に割り当てておきます。水曜のカレーと木曜のカレーうどんが2日続いているのは、買い足しに行かないためです。

木曜の買い足しは、牛乳・卵・もやし・豆腐といった日持ちしないものだけ。買うものを4つに決めて行くと、レジまで5分で終わります。

買い足しの日は「買うもの」より先に「行かない日」を決める。

透明なふた付きの容器に入ったスーパーの惣菜唐揚げ

惣菜と冷凍食品を入れる線引き

惣菜も冷凍食品も、忙しい週にはためらわず使います。ただし、使う場所を決めていないと歯止めがきかなくなるので、わが家では2つの線引きをしています。

ひとつめは、主菜そのものを惣菜にするのは週1回までということ。この週なら土曜です。刺身と唐揚げで1,400円ほどかかりましたが、まとめ買いの日でも作り置きの日でもない土曜は、そもそも作る時間がありません。ここを我慢して疲れ果てるくらいなら、最初から予算に入れておくほうが結果的に安く済みます。

ふたつめは、冷凍食品は「主菜の脇を埋めるもの」として使うこと。木曜の冷凍コロッケも、金曜の冷凍餃子も、それだけで一食が完結する量ではなく、うどんやスープと組み合わせています。冷凍餃子1袋は250〜300円ほどで、4人分の主菜としては安いほうです。

惣菜は疲れた日の主菜を丸ごと肩代わりできる

毎日使うと1週間で3,000円を超えて食材費を圧迫する

惣菜が高くつくかどうかは、頻度の問題です。週1〜2回なら、揚げ物を家で作る油代と後片付けを考えると大きな差はありません。週4回になると、はっきり食費が上がります。この境目を知っておくだけで、罪悪感なく使えるようになります。

それでも回らない週の考え方

ここまで削っても回らない週はあります。家族の誰かが体調を崩したとき、仕事の締め切りが重なったとき。そういう週は、献立を組むこと自体をやめます。

わが家がやっているのは、白いごはんだけは炊いておいて、あとは冷凍うどん・卵・納豆・レトルトカレーの4つを常に切らさないことです。この4つがあれば、何も決まっていなくても夕食は成立します。買い置きの合計は1,500円程度。「何も決まっていない日」の保険として、月に一度は補充しておきます。

自炊を休むことは、節約の失敗ではありません

1週間まるごと外食や中食に頼れば食費は跳ね上がりますが、週に1〜2回であれば、月の食費に与える影響は数千円の範囲に収まります。体調やスケジュールを崩してまで自炊を続ける必要はありません。

そもそも自炊がどのくらい家計に効いているのかは、自炊の節約効果を実際に検証した記事にまとめています。数字で見ておくと、休む週があっても慌てずに済みますよ。

まとめ|前回・第1回に戻る

忙しい週の献立は、工程を3つに絞り、作らない日を2日決め、惣菜は主菜として週1回まで。この3つだけで、夕方に立ち尽くす日がなくなりました。食費は普段より500円ほど上がりましたが、月の食費で見れば1〜2%の差です。その範囲で暮らしが回るなら、迷わず使ってください。

前回の秋冬編は鍋を2回入れて回す4人家族の1週間、シリーズの出発点は主菜5つから組む一週間の献立の作り方です。全10回を通して書いてきましたが、結局のところ献立は、その週の自分の体力に合わせて形を変えていいものだと思っています。

3工程で終わる主菜は、栄養が偏りませんか。

主菜の工程を減らしても、汁物に野菜を入れれば量は確保できます。この週なら味噌汁の豆腐とわかめ、鍋の白菜と長ねぎが担当しています。手を抜くのは調理工程であって、食材の種類ではありません。

惣菜を買うと結局高くつく気がします。

週1回であれば、わが家の場合1,400円前後です。同じ週に食材から作る主菜が6日分あるので、1週間の合計は12,000円台に収まりました。頻度が週3回を超えると食材費とは別に3,000円以上かかるので、そこが目安になります。

忙しい週は作り置きをしたほうがいいですか。

忙しいと分かっている週に作り置きの時間を確保しようとすると、日曜が潰れて翌週まで疲れが残ります。作り置きは余裕のある週のもの、と割り切ってしまって大丈夫です。

さき

10回書いて、いちばん役に立ったのはこの「作らない週」の回かもしれません。

目次